論文の概要、リスニングに関連する知見、impact factorなど

論文情報  大竹孝司 (1995)『音声知覚」 『認知心理学3 言語』 第6章、大津由紀雄編、131-144、東京大学出版会
学術誌情報 『認知心理学』は5巻からならシリーズ本です。『認知心理学3 言語』は、認知心理学全5巻シリーズの中の言語を扱ったもので、我国の心理言語学者の第一人者である慶応大学の大津由紀雄教授の編集によるもので、心理言語学全般をカバーしたものです。
論文の概要 連続音声の分節のメカニズムに関して、フランス語、英語、日本語の研究内容を一般の読者を対象にその概要を解説したものです。連続音声の中から単語を検索するためには分節が不可欠であるが、分節の単位を明らかにする研究方法としてどのようなものがあるのか、分節の単位は言語によってどのような違いが認められるのか、分節の単位は言語のリズムと密接な関係があること、先行研究の仮説では分節の単位は普遍的であると提案されていたが、言語によって異なることなど、学生向けに分かりやすく解説したものです。
リスニングへの知見   英語話者やフランス語話者などが母語や外国語を聞く場合にはいずれも母語の仕組みを用いて聞いている可能性が高く、日本語話者も全く同じような方法で聞いている可能性が高いようです。つまり、母語の仕組みに基づいて外国語を分節している可能性が高いということです。


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