論文の概要、リスニングに関連する知見、impact factorなど

論文情報  Marty, L., Otake, T., and Cutler, A. (2007) "Perception tests of rhythmic similarity: I. Mora rhythm,"Language and Speech 50, 77-99, Kingston Press, UK.
学術誌情報 Language and Speechは、言語学系の国際学術誌です。
論文の概要 ある言語がモーラ言語であるか否かを判断する一つの根拠は、CVCの音節をモーラによって分節する事実が存在するか否かによると考えられます。本論文ではモーラ言語の典型である日本語とインドのドラヴィダ語族の一つであるテルグ語の話者による対照研究を行ったもので、語彙の音韻構造によってはテルグ語話者でもモーラによる分節を行う可能性が存在することを検証したものです。実験手法は心理言語学の音声言語研究で用いられている「シラブル・モニタリング課題です。実験は、インドと日本の両国で行われました。
リスニングへの知見   モーラによる分節は日本語話者の特徴であると考えられていましたが、テルグ語でも同じような分節を行う可能性がある点では日本語独自のものではなく他言語でも見られる可能性があります。つまり、日本語話者と同じようなリスニングを行う可能性があるかもしれません。

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