論文の概要、リスニングに関連する知見、impact factorなど

論文情報  Cutler, A. and Otake, T. (1999) "Pitch accent in spoken-word recognition in Japanese," Journal of Acoustical Society of America 105-3, 1877-1888, USA.
学術誌情報 Journal of Acoustical Society of Americaは、米国の音響学会が発行する音響に関する広範囲の学際系の国際学術誌で、国際的なレベル での学術誌の実力度を示すimpactfactor(2006年度)は、1.43です。
論文の概要 語彙認識の最終目的は、発話された音声情報を利用して単語を選択することです。この単語選択の際に日本語のプロソディが関与するか否かを検証した論文です。東京方言では、語頭の第一モーラのアクセントは高低のいずれかが付与されることから、この情報を利用して語彙の絞込みをするという仮説を立てて実験を行ったところ、仮説を支持する結果が得られました。つまり、日本語のプロソディは語彙認識に関与する可能性が高いことを証明したところに大きな意義があります。
リスニングへの知見   東京方言を話す日本語話者は標準語を聞いている時には、日本語のプロソディーの情報を利用して語彙選択を行っている可能性があります。


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