論文の概要、リスニングに関連する知見、impact factorなど

論文情報  McQueen, J., Otake, T., and Otake, T. (2001) "Rhythmic cues and possible-word cnstraintes in Japanese speech segmentation," Journal of Memory and Language 45-1, 103-132, Elsevier, UK.
学術誌情報 Journal of Memory and Languageは心理言語学系の国際学術誌で、国際的なレベルでの学術誌の実力度を示すimpactfactor(2006年度)は2.83でAppliedLinguisticsのカテゴリーでトップに位置するものです。
論文の概要 単語間の境界を見出すことを、分節と呼びます。語境界を検出した後は多数の語彙候補の中から特定の単語を選択する過程が必要となります。多数の語彙候補が活性化した中から不要な擬似単語を排除する仕組みとしてPossible Word Constraint(PWC)が提案されています。この制約は普遍的なものとして位置づけられていることから、この論文では、この仕組みが日本語にも存在するか否かを検証したものです。実験結果は、日本語にも存在する可能性が高いことが明らかになりました。
リスニングへの知見   リスニングにおける単語の選択は、類似した音を持つ候補の中から行われると考えられています。つまり、メンタル・レキシコンに蓄積された単語群から選択されることを想定している点がポイントです。


 戻る