論文の概要、リスニングに関連する知見、impact factorなど
 
論文情報  Otake, T. (2006) "Speech segmentation by Japanese listeners and its language-universality and language-specificity," In M. Nakayama, R. Mazuka, and Y. Shirai (Eds.) Handbook of East Asian Psycholinguistics Vol. 2 Japanese, 201-207, Cambridge University Press: Cambridge.
学術誌情報 Handbook of East Asian Psycholinguisticsこの書籍は日本語のPsycholinguisticsを扱ったもので内外の先端研究者が執筆しています。なおVol.1は中国語のPsycholinguisitcsを扱っています。
論文の概要 音声言語に使われる音声の大きな特徴は、連続体であるということです。このような特徴を持つ音声の中から単語を検出するためには様々な方略が使われていると考えられています。本論文は音声の連続体から単語を検出するための方略として言語のリズムが深く関与するということを論じた主要論文をまとめたものです。日本語ではモーラ、英語ではストレス、仏語では音節が関与することが述べられています。また、PWCと呼ばれる普遍的な方策が関与することも論じられています。
リスニングへの知見   音声言語の分節の方略は言語のリズムが関与しているということですが、英語の分節については英語の単語内に存在する強弱音節の知識が不可欠であると考えられています。すなわち、外国語の音声言語を学習する際には各言語の音韻情報の知識を学習することが特に重要であると考えられます。


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