論文の概要、リスニングに関連する知見、impact factorなど
 
論文情報  Otake (2008) "Asymmetry of phoneme perception in L2 listening," IN H. Kubozono (Ed.) Asymmetries in Phonology: An East-Asian Perspective, 93-113, Kuroshio Publishers: Tokyo.
学術誌情報 Asymmetries in Phonology: An East-Asian Perspective[Linguistics Workshop Series8]は神戸大学の窪薗晴夫氏によって編集された論文集です。音韻構造の非対称性をテーマに内外の研究者が執筆した論文集です。
論文の概要 単語を認識する際には単語内の構成要素である音素を正確に認識することが必要となります。これは母語(L1)、外国語(L2)を問わず言語コミュニケーション一般に言えることです。L1の音素認識は正しく行われますが、L2の場合は困難であることが知られています(日本語話者にとってrとlの知覚が困難であることは有名です)。この論文では、L2の音素認識は非対称的である可能性をオランダ語と日本語で行われた結果を引用して論じたものです。アイトラッキングの新たな手法から得られた実験結果を基に論じています。
リスニングへの知見   音声知覚が困難な音素のペアは両者が同等に困難ではなく、一方が困難であるとしています。もし、そうであれば困難な音素に対する重点的な訓練をすれば効率的な学習になるのかもしれません。


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