What's new?

 最近の主な研究、研究開発などの活動の内容は次のとおりです。

2017年

・2017年度 日本音声学会全国大会にて、以下の発表をします。
  発表日:  2017年9月30日 
  場所:   東京大学
  題目:   古典語におけるモーラの位置づけの再考とモーラ・タイミング 

("Reconsideration of the role of mora in classical languages and mora timing") (日本語発表

2016年

・日本音韻論学会20周年記念論文集に以下の論文を発表しました。
 「音韻研究におけるモーラの定義の変遷」「現代音韻論の動向』, 158-161. 開拓社

・2016年度 日本音声学会全国大会にて、以下の発表をします。
  発表日: 201年9月17日-18日 
  場所:  早稲田大学
  題目:  言葉のリズムと語彙認識におけるモーラの概念の再考 
("Reconsideration of the notion of mora in speech rhythm and spoken word recoogniton") (日本語発表)


・音韻論フォーラムにて、以下の発表をします。
  発表日: 2016年8月24日 
  場所:  金沢大学サテライトキャンパス(金沢市)
  題目:  Why monolingual Japanese speakers encounter Japanese words in watching Korean TV dramas with subtitles? (英語発表)


以下の論文は、5月に出版されました。
 「モーラのに時間的属性の再考」("Reconsideration of the durational property of mora")『音韻研究』 19, 59-66.


2015年


・ 1990年から共同研究を行ってきたAnne Cutlerが英国の2015年のThe Royal SocietyのFellowに選ばれました。
 受賞理由の説明の中でリスニングを行う際のSpeech segmentationの仕方が英語、仏語、日本語など言語によって
 異なることを初めて解き明かしたとあります。母語のリスニングのメカニズムの解明を行ってきたわけですが、日本語の研究
 の貢献には当研究所も深く関わってきただけに嬉しい限りです。
 
 Royal Societyの受賞報告は以下をアクセスしてご覧ください。
  https://web.archive.org/web/20150502131109/https://royalsociety.org/people/fellowship/2015/anne-cutler/

・ICPP 2015にて以下の発表をします。
 発表日:2015年9月25日
 場所:慶応大学
 題目:Can Japanese preschoolers recognize embedded words?

・2015年度 日本音声学会第331回研究にて以下の発表をします。
 発表日: 2015年6月27日
 場所:  早稲田大学
 題目:  言葉のリズムの再考

・日本音韻論学会春季研究会にて、以下の発表をします。
 発表日: 2015年6月19日 
 場所:  首都大学東京秋葉原サテライトキャンパス
 題目:  モーラの「時間的属性」の再考

以下の論文は、2月に出版されました。
Otake, T. (2015) "Mora and mora-timing," In Haruo Kubozono (Ed) Handbook of Japanese Phonetics and Phonology. 493-523. Mouton de Gruyter : Berlin
.


2014年

2013年
以下の論文は、4月に出版されました。
 「日本語の埋め込み語の分布に与える要因」("Some factors influencing the distribution of embedded word in Japanese")『音韻研究』 16, 53-60.

Phonology Forum 20102で発表した 「日本語の埋め込み語の分布に与える要因」("Some factors influencing the distribution of embedded word in Japanese")は、2013年春に出版される『音韻研究』に掲載されることになりました。

2012年

Max Planck Institute for PsycholinguisticsのAnne Cutler博士との共同研究による論文は、最終的には25本となりました。なお、同博士は上記の研究所を定年退官となりましたが、オーストラリアの母国に帰国し、Western Sydney UniversityのMarcus研究所の専任の研究教授に就任しました。

 Jounral of Memory and Language    4
 Journal of Acooustical Society of America  4
 Journal of Phonetics  2
 Language and Speech  2
 Book chapter  
 Edited book  1
 Proceedings of Int'l conference  8

英国の国際学術誌Language and Speechに投稿した以下の論文は、掲載の採択が決定しました。出版は、2014年1月頃の予定です。その前にPDF版が同誌のサイトでオンラインで読むことが可能になるようです。
- Otake, T. and Cutler, A. (to appear) "Lexical selection in Action: Evidence from spontaneous punning"

・2012年8月に出版された米国の国際学術誌 Journal of Acoustical Society of AmericaMax Planck Institute for PsycholinguisticsのComprehension group との共同研究の成果として以下の論文が掲載されました。
- Cutler, A., Otake, T. and Bruggeman, L. (2012) "Phonologically determined asymmetries in vocabulary structure across languages,"Journal of Acoustical Society of America, 132 (2), EL55-EL60.


2012年7月に英国の国際学術誌 Language and SpeechMax Planck Institute for PsycholinguisticsのComprehension group との共同研究の成果として以下の論文を投稿しました。
- Otake, T. and Cutler, A. (submitted) "Lexical selection in Action: Evidence from spontaneous punning"

・ 7月2日から約一ヶ月間、オランダ・ナイメーヘン市にあるMax Planck Institute for Psycholinguisticsの招聘による研究活動を行いました。

・Phonology Forum 20102の口頭発表が決定しました。
発表日: 8月21日、発表題目: 「日本語の埋め込み語の分布に与える要因」("Some factors influencing the distribution of embedded word in Japanese")、概要:今日の語彙認識モデルに不可欠となった埋め込み語について日本語の埋め込み語に関与する制約について論じます。発表言語:英語


・日本音声学会全国大会の口頭発表が決定しました。
発表日: 9月30日、発表題目: 「持続時間に基づく駄洒落の方略と日本語の語彙構造」、概要:Otake (2010a)で日本語の駄洒落には西欧語にはない埋め込み語の方略について報告しました。今回はさらに新たな持続時間に基づく方略について語彙構造の観点から論じます。発表言語:日本語


・2011年に開催されたPhonology Forum 2011で発表した論文は、2012年5月に出版された『音韻研究』に掲載されました。
-
大竹孝司 (2012) 「即時性の駄洒落におけるプロソディーの機能」 『音韻研究』 15, 27-34.

2011年

・ 9月1日から約一ヶ月間、オランダ・ナイメーヘン市にあるMax Planck Institute for Psycholinguisticsの招聘による研究活動を行いました。

以下の論文は、8月に出版されました。
「日本語の掛詞の方略と語彙認識−段駄羅の分析による検証−("Some strategies in kakekotoba in Japanese and spoken-word recognition: A case study of Dandara"


・同志社大学で開催されるPhonology Forum 2011の発表が決定しました。
発表日: 8月24日 発表題目: 「即時性の駄洒落におけるプロソディーの機能」("The role of prosidy in spontaneous dajare")、概要:2008年から始まった「言葉遊びと語彙認識」シリーズ第6弾目の論文で、日本人の言語使用で頻繁に観察される即時性の駄洒落におけるプロソディーの役割を語彙認識の観点から論じます。発表言語:英語


・Phonology Forum 2010で発表した以下の論文は、2011年に出版予定の『音韻研究』に掲載される予定です。
「日本語の掛詞の方略と語彙認識−段駄羅の分析による検証−("Some strategies in kakekotoba in Japanese and spoken-word recognition: A case study of Dandara"


2010年


・本年は、Human Frontier Science Programによる国際共同研究で現在マックス・プランク心理言語学研究所のAnne Cutler博士と共同研究を開始してからちょうど20年が経過したことを祝して20周年記念のイベントを催しました。

この間に発表した著名な国際学術誌と海外から出版された著書の分担執筆及び国際会議論文は、合計23本となりました。次は、25周年に向けて更に研究活動を深化させて行く予定です。
   
 Jounral of Memory and Language    4
 Journal of Acooustical Society of America  3
 Journal of Phonetics  2
 Language and Speech  1
 Book chapter  
 Edited book  1
 Proceedings of Int'l conference  8

・9月27日から30日まで千葉県の幕張メッセ国際会議場で開催されたInterspeech 2010は盛会のうちに終了しました。参加者数は、1100名余名とこれまで開催された大会の中でも最大数となりました。

言語系の音声研究では、米国オハイオ州立大学の研究者グループ、オランダナイメ―ヘン大学と隣接したマックス・プランク心理言語学研究所の研究グループが群を抜いていたと思います。ちなみに院生の最優秀発表賞3点のうち2点を両グループが受賞していたのは印象的でした。1990年代中ばに、両グループに客員研究員として参加しましたが、当時より群を抜いた高レベルの研究を行っていたことを考えてみれば当然のことかもしれません。

当研究所で行ったマックス・プランク心理言語学研究所との共同研究、および当研究所独自の研究発表にも多くの参加者が来られ、活発な議論を行うことができました。来場された皆さまに感謝致します。

・8月23日から25日まで静岡県立大学で開催されたPhonology Forum 2010は無事終了しました。
神戸大学、筑波大学、パリ大学など国内外の大学院から近年博士号を取得された研究者、韓国の学会との交流による韓国の研究者、英国のUCLのHowell教授やIowa大学のRingen教授などの招待研究者による研究発表に加えて一般の研究発表がありました。国際色豊かな環境の中で高いレベルの研究発表が繰り広げられました。当研究所が発表した段駄羅の論文発表は、おかげさまで多くの研究者の皆様から有益なご助言や示唆を得ることができました。この場を借りて御礼申し上げます。なお、今回の口頭発表は、来年出版される『音韻研究』に投稿する予定です。

・Phonology Forum 2010の発表が決定しました。
発表日: 8月24日、発表題目: 「日本語の掛詞の方略と語彙認識−段駄羅の分析による検証−("Some strategies in kakekotoba in Japanese and spoken-word recognition: A case study of Dandara")、概要:2008年から始まった「言葉遊びと語彙認識」シリーズ第4弾目の論文で、俳句を基にした段駄羅の仕組みを語彙認識の観点から論じます。発表言語:英語


・本年8月23日‐25日に静岡県立大学で開催されるPhonology Forum 2010では、日本固有の新たな言葉遊びと語彙認識に関する論文を発表する予定です。詳細は、採択が決定次第、お知らせします。

・本年9月27日から30日まで幕張メッセ国際会議場で開催されるInterspeech 2010(音声言語処理に関する国際会議)の発表論文の採択結果の発表がありました。応募総数1,324本、このうち58.2%の論文が採択されました。E-Listening Laborotoryでは、Max Planck Institute for Psycholinguisitcとの共同論文が1本、当研究所独自の論文1本の合計2本の論文が採択されました(採択率100%)。論文のタイトル及び発表日は以下の通りです。関心のある方は、直接会場にお出かけ下さい(http://www.interspeech2010.org/)。

- Otake, T. "Dajare is not the lowest form of wit." (9月28日午後のPoster sessionで発表)

- Otake, T., McQueen, J, and Cutler, A. "Competition in the perception of spoken Japanese words." (9月27日のOral sessionで発表)

・昨年、神戸大にて開催されたInternational Phonetics and Phonology Forumで発表した駄洒落の論文は、7月に出版予定の『音声研究』第14巻第1号に掲載されることになりました。

- Otake, T. (2010) "Dajare is more flexible than puns: Evidence from word play in Japanese," Journal of Phonetics Societyof Japan, 14-1, 76-85.

・ 4月中旬からオランダ・ナイメーヘン市にあるMax Planck Institute for Psycholinguisticsの招聘による研究活動を行います。

・ 近年、ITを利用したコミュニケーションツールが大きく進展していますが、当研究所では、Ustream.tvとSkypeを応用したコミュニケーションツールを利用した研究体制の準備を進めています。文字通り全世界の人々と時空を超えた研究が可能になるはずです。

・ 2010年9月に幕張で開催される予定の音声言語処理の国際会議 Interspeech 2010に参加するための論文を作成しています。Max Planck Institute for Psycholinguisticsとの共同研究とE-Listening Laboratoryによる研究論文の2本を作成中です。

・ 2010年3月出版の英国の学術雑誌 Language and Speech に以下の論文が掲載されました。 この論文は、アリゾナ大学と上智大学の研究者との共同研究の成果です。
 
- Warner, N., Otake, T. and Arai, T. (2010) "Intonational structure as a word boundary cue in Tokyo Japanese,"Language and Speech 53 (1), 107-131, Kingston Press, UK.


2009年

・ 8月26日〜27日に神戸大にてInternational Phonetics and PhonologyForumが開催されます。欧・米・アジアの研究者が一堂に介し、音声言語に関する興味深い研究発表が予定されています。E-Listening Laboratoryは、26日の午後PhoneticsSessionの取りまとめ役と研究発表を行います。当研究所で行っている最新の研究に興味がある方は是非神戸へお出かけ下さい。詳細は以下にアクセスしてください。プログラム及びアブストラクトを見ることができます。 http://www.comp.tmu.ac.jp/ippfm/

・ 英国の学術雑誌 Language and Speechに以下の共著論文が2010年3月に掲載される予定です。
 
- Warner, N., Otake, T. and Arai, T. (to appear) "Intonational structure as a word boundary cue in Tokyo Japanese,"Language and Speech, Kingston Press, UK.

・ 国内の学術雑誌『音韻研究』の以下の論文は3月に出版されました。
 
- 大竹孝司 (2009) 「「空耳アワー」のメカニズムと語彙認識」 『音韻研究』12号, 27-34.

・ 米国の国際学術誌 Journal of Acoustical Society of Americaの以下の論文は3月に出版されました。
 
- Cutler, A., Otake, T. and McQueen, J. (2009) "Vowel devoicing and the perceptionof spoken Japanese words,"Journal of Acoustical Society of America, 125 (3), 1693-1703.


2008年

・ Max Planck Institute for PsycholinguisticsのCutlerグループとの共同研究の成果が、米国の国際学術誌 Journal of Acoustical Society of Americaに共著論文として掲載される予定です。
 
- Cutler, A., Otake, T. and McQueen, J. "Vowel devoicing and the perceptionof spoken Japanese words."

・ 10月20日(月曜日)18:40から東大本郷工学部6号館140号室(東京大学大学院 情報理工学系研究科システム第一研究室)にて音音研主催の研究会でトークを行います(題目:語彙の活性化のメカニズムと言語遊戯(空耳アワー)。

・ 9月22日から27日までオーストラリアのブリスベンで開催された音声言語の国際会議INTERSPEECH 2008で以下の論文を発表しました。
 
- Otake, T. and Higuchi, M. (2008) "The role of Japanese pitch accent in spoken-word recognition: Evidence from Middle-aged accentless dialect listeners," Proceedings of Interspeech 2008, 1097-1100, CD-Rom, Brisbane, Australia.

・ 8月25日から27日まで金沢市で開催されたPhonology Forum 2008で以下の論文を発表しました。
 
- Otake, T. (2008) "Mechanism of "Soramimi-Hour" and spoken-word recognition," Aug. 25.

・ 7月よりWeb会議システムを導入しました。光回線のインターネットを利用するもので音声、映像、資料共有などをオンラインで利用が可能です。オンラインによる研究活動やe-Learningで利用して行きます。

・ 5月から6月オランダ・ナイメーヘン市にあるMax Planck Institute for Psycholinguistics, Comprehension group及びUniv. Arizona大学の研究者と招聘による研究活動を行いました。


2007年

・ 8月6日から8月10日までドイツのサーブルッケン市で開催された音声科学の国際会議であるICPhS 2007で以下の論文を発表しました。
 
- Otake, T. (2007) "Interlingual Near-Homophonic Words and Phrases in L2 Listening: Evidence from Misheard Song Lyrics," Proceedings of International Conference of Phonetic Sciences 2007, Saarbruecken, Germany.

・ 7月から8月オランダ・ナイメーヘン市にあるMax Planck Institute for Psycholinguistics, Comprehension groupと招聘による研究活動を行いました。

・ 6月英国の国際学術誌Language and Speechに以下の共著論文が掲載されました。
 
- Murty, L., Otake, T., and Cutler, A. (2007) "Perceptual tests of rhythmic similarity: I. Mora rhythm," Language and Speech 50, 77-99, Kingston Press, UK.


2006年

・ 10月29日から11月2日までハワイのホノルル市で開催された日米合同音響学会で以下の論文を特別セッションで発表しました。
 
"Representation of within-word structure and Japanese speech timing," in Special Session on Speech Timing and Pronunciation Training for Japanese. 152nd Meeting of the Acoustical Society of America joint with the Acoustical Society of Japan, Honolulu, Hawaii, Nov. 30.

・ 8月から9月オランダ・ナイメーヘン市にあるMax Planck Institute for Psycholinguistics, Comprehension groupと招聘による研究活動を行いました。

・ 3月英国の国際学術誌Journal of Phoneticsに以下の共著論文が掲載されました。
 
- Cutler, A., Weber, A. and Otake, T. (2006) "Asymmetric mapping from phonetic to lexical listening," Journal of Phonetics 34-2, 268-284, Elsevier, UK.

・ 英国の Cambridge University Pressから出版されたHandbook of East Asian Psycholinguisticsに以下の論文が掲載されました。

- Otake, T. (2006) "Speech segmentation by Japanese listeners and its language-universality and language-specificity," In M. Nakayama, R. Mazuka and Y. Shirai (Eds.) Handbook of East Asian Psycholinguistics, Vol 2. Japanese, 201-207, Cambridge University Press, Cambridge, U.K.

・米国の Nova Science Publishersから出版されたLeading Edge Research in Cognitive Psychologyに以下の共著論文が掲載されました。
 
- Otake, T. and Cutler, A. (2006) "Evidence against "units of perception," In A.M. Columbus (Ed.) Leading Edge Research in Cognitive Psychology, 79-104, New York:  Nova Science Publisher, N.Y.

・ 4月に朝倉書店から出版された朝倉心理学講座『言語心理学』に以下の論文が掲載されました。

- 大竹孝司 (2006)「発話の知覚」朝倉心理学講座5 『言語心理学』 針生悦子編 朝倉書店, 18-34.


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